日本のワクチン医療行政は言っていることとやっていることが違う(日本のワクチン医療行政の矛盾の所在について) ― 2026年01月17日
つい最近、高齢者の肺炎球菌ワクチンは「筋注限定」のプレベナー20のみが補助対象に替わった。従来の「筋注ないし皮下注」と添付文書がなっていたPPSV23(ニューモバックスNP)は補助対象から外れた。抑々日本のワクチン行政はこの十数年ワクチン行政は有識者の大声に倣って西欧標準の筋注限定に変わってきていた。
これは新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の時にもいやっというほど感じていたことだけれども、何も米国CDCの言うことをそのまま鵜呑みにすることはない。日本は日本の実情を踏まえた上でワクチン医療行政を行うべきだと思う。新型コロナワクチン開始の頃は筋注限定で皮下注ではダメだとの大合唱の中、実体験で高齢者施設入所者をエコー検査で調べた時は約1/3が筋委縮のために皮下注しか医学的には不適応だった。
高齢者こそワクチンをすべきだと宣伝する一方で筋注限定を強調することは言っていることとやっていることが矛盾しているではないか、と当時は困惑した。その後見做し筋注も可と公知しているようだとの判断でいたが、新型コロナ発生して7年経った今でも筋注限定のワクチン行政には拍車がかかってきている。ワクチン診療専門家もワクチン行政担当者も日本の後期高齢者相の現場を知らないのである。これ以上は長くなるので後で別記したいと思う(なお小児の場合は筋注又は皮下注可でむしろ逆である)。
<〇高齢者の肺炎球菌ワクチン、65歳超への経過措置は設けず2025/12/22日経メディカル https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/int/202512/591525.html 。
〇第71回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 議事録|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66358.html 。>
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2026/1/17 アサブロ
日本のワクチン医療行政の矛盾の所在について
良い悪いはさておいて、後期高齢者医療をどこまで行うべきかは西欧と日本とは少なくとも現実は違っている。日本の後期高齢者の実相は暦年齢に関係なく様々で、所謂終末期(人生の最終段階)で片足棺桶に入っている方もあれば90歳過ぎてもピンピン中年と変わりないように見える方もいる。そのピンからキリまでの間は光のスペクトラム様で、一律な線は引きがたい連続性の所謂グラデーション状態である。そして介護が必要になった後期高齢者の所謂るい痩者でもそれなりに元気な方もいるし、更に食べられなくなったから人生の終末期と一律に判断し難い方もいる。ここではそのキリに当たる方々を念頭に置いて述べるがそれもグラデーション状態である。日本は超高齢者社会のトップランナーのためか、そのキリへの対応が西欧とは異なっているのである。
要介護者の実相もグラデーション状態で、キリのキリへの対応でも実際の現場感覚として言うと、脱水を避けるためのdry-side管理を行えば極端なことを言えば食べられなくなっても半年も1年も長生きする場合もあるし、1ケ月点滴だけで過ごしていてもある時突然再び食べ始めるようになることさえある後期高齢者を、どこまで治療管理を行えばよいのかを常に自問自答しながら行っているのが日本の医療介護の現場である。要するに人生の最終段階になりかつ逆戻りしなくなる時点(誰でも必ずある時点)がどの時点なのかの判定を慮ることの大事さに苦労するのである。
そういう現実の中で穏やかに亡くなっていく高齢者は痩せて枯れ木のようになっていく方もいるので、当然ながら全身筋肉も萎縮していく。それ故決して終末期ではなくてもワクチン筋注の不適応の方も出てくるのである。
実際日本のインフルエンザワクチン(Adjuvant非含有)は添付文書上で用法が皮下注になっているので、本人や家族の希望があれば行えているが問題は生じていないし、ワクチン注自体が医学的に不適応と判断する場合は特殊な場合に限られている。これが新型コロナワクチンのように筋注に限定されると医学的に不適応と判断せざるを得ない場合が更に少なからず出てくる。
表記に述べた通り肺炎球菌ワクチンの補助対象がプレベナー20に変更になった。このワクチンはAdjuvant含有で高齢者は筋注限定であるし、補助対象は小児と高齢者限定である。添付文書の用法が小児と高齢者が逆になり高齢者の用法は「皮下注又は筋注」となれば問題ないのだがその逆故に物申すなのである。
ワクチン注射を筋注に限定したら出来ない高齢者が少なからずいることを有識者は御存知なのだろうか、それとも元気高齢者だけで良いと考えているのだろうか。ワクチン行政で高齢者こそワクチンすべきと一方で勧めながら高齢者を筋注限定にするのはそう考えない限り矛盾しているのである。
以下は抑々新型コロナウイルスワクチン始まりの頃からの困惑の経過を述べる。
新型コロナウイルス感染症では高齢者こそワクチンをとのキャッチフレーズで当時ワクチン注射が始まったが、有識者が筋注限定をあまりにも強調するがために、現実と矛盾しているではないかとの疑問と共に、筋注できなければ皮下注でも良いではないかと気楽に捉えられる雰囲気が当時全く失せてしまった。副反応がどこまで心配すべきかが不詳だったためである。新型コロナウイルス感染症発生期には日本の現状を見ずにWHOやCDCの言うことを鵜呑みにすることの愚かさを暗中模索の中で嫌っというほど味わった。
ワクチンは新型コロナウイルスワクチンに限らず、インフルエンザワクチン等従来の不活化抗原ワクチンについても高齢者こそワクチンをとの合唱は今もなおある、いやむしろ強調されてきている。私は反ワクチン派ではないが、感染症医をはじめとした有識者(学会や日本医師会等)があまりにも欧米に倣えと筋注にすべきと強調していることに違和感を感じてきた。欧米とは違い、日本には筋注できない程に(皮下注になって仕舞う)るい痩高齢者が高齢者施設には少なからずいるのである。
皮下注は免疫効果もなく副反応も強いからダメだとの思わせぶりな論調も目立つ。そんなに皮下注ではダメなのか、筋注から差別すべきなのか、と医療界の風潮に対して逆らって、改めて纏めてみる。
そもそもワクチン効果は「皮内注射>皮下注射≒筋肉注射」であるとの考え方は50年前からあり、それは今でも変わってはいないと思っている。当時は抗原提示細胞(APC)という概念はなかったが今ではAPCは最も皮内に多く次に皮下・筋注と言うのは医学会の誰も異論のないことと思われる。事実、⑪⑫の論文のように皮内注射の有用性の論文へのコメントに50年前に既に行っているよとするコメントが出ても来るのである。
勿論抗原により筋注の方が免疫効果に有意差がある場合も多々ある事は否定しないがそれは皮下注という手技を否定して捨て去ることにはつながらない。臨床現場に社会実装できるかどうかの要因の方が圧倒的に大事だ。それは皮内注射が最も免疫効果が高いにもかかわらず手技上の難点ゆえに社会実装できないことを見れば分かると思う(と言うより今後新たなデバイスで皮内投与ワクチンが出来てくるかもしれない①~⑩)。なお経鼻粘膜ワクチンの発想も50年前からあったが実用化せず50年を経て今フルミスト🄬が実用化されたのには驚いた。
感染症専門家等が一律に挙げる引用表現があるが、一例として
「Q20. ワクチンは筋肉注射でないと意味がないのでしょうか。筋肉が萎縮している人にはどのように接種したらいいでしょうか。
回答
A:COVID-19ワクチンが筋肉注射となっているのは、皮下と比較して筋肉内に血流が豊富で免疫細胞も多く分布しているため、注射されたワクチン成分を免疫細胞が捉えてSARS-CoV-2特異タンパクが生成されやすいからです1)。ワクチンの筋肉注射は、上腕の三角筋に接種することを推奨されていますが、何らかの理由で三角筋に接種が困難な場合は、下腿の外側広筋(大腿部の外側の筋肉)に注射することが勧められています2)。
1)Zeng C, et al. Formulation and Delivery Technologies for mRNA Vaccines. Curr Top Microbiol Immunol 2020. doi: 10.1007/82_2020_217. PMID: 32483657
2) Vaccine administration: needle gauge and length (Centers for Disease Control and Prevention)
https://www.cdc.gov/vaccines/hcp/admin/downloads/vaccine-administration-needle-length.pdf
(回答日:2021/3/16)。」
というのがある(資料⑭)。
根拠の1)を調べてみるとこれは総説で、あらゆる投与経路についての概説であり、皮下注を一方的に否定しているものではなく効果も副反応も投与経路ごとの特徴がありそうだと述べているだけとしか自分には捉えられない。2)はCDCの米国向けといって良いようなもので、彼らは肥満で皮下脂肪が厚いので筋肉まで達するように注射針の長さを考慮しなさいと実務指導書のようなものとしか自分には捉えられない。日本ではむしろ骨に当たったり滑液のう胞に入ったりするのを気を付けましょうとした方が適切なもので視点が抑々違うのである。
従来の蛋白抗原ワクチンと違い、新型コロナウイルスワクチンはmRNAを抗原とする新規のワクチンであり未知の点が多い故に様々な憶測の中で社会導入された。
海外由来の不活化ワクチンは従来より筋肉注射が普通であり、この新型コロナワクチンも海外産なのでその添付文書が筋注限定であるのは仕方ないとしても、問題は日本国内の日本医師会をはじめ医療専門家たちがこぞって皮下注と筋注とは天と地ほどに違うとの大合唱には大変驚いた。これは間違って皮下注になって酷い副反応が出た場合には医師の責任問題になりかねない。医学的には「筋注できなければ皮下注でも良いではないか」とのsilent majorityの考え方で良いであろうとのそれまでの捉え方では医療行政上からは犯罪に結びつけられかねないと、思うようになった。新型コロナワクチン導入の初期の頃は副反応の程度について不祥な点が多々あったからである。
なぜ大勢を占める上記意見が多いのかについては、主に欧米のワクチンが筋注になっているという単純な理由のためだったとしか自分には捉えられない(但し欧米でも生ワクチンは皮下注)。そして一部の感染症専門医の大きな声に大勢が流されていったためとも思っている。
皮下注/筋注のどちらがより効果的であるかはワクチン抗原の種類によっても多少異なるとの前提は勿論あるとしても大同小異で大ざっぱにいって従来の蛋白抗原の場合の免疫効果は「皮内注射>皮下注射≒筋肉注射」であると今でも思っている。これは50年前に既に日本アレルギー学会等で討論になって決着がついていると認識していたからである(但しmRNAワクチンは新規のため不明な点が多い)。そしてAdjuvant含有にすれば免疫効果はあがるが副反応も強くなるということも当時から常識とされていて、これは今でも変わらない。
なぜ上記意見を気に懸けるかについては、法的責任問題が出た時にはワクチン添付文書記載に従わない場合は医学的に正当であっても添付文書に反したということで医療行政上冤罪に繋がりかねないからである。
(これはワクチン添付文書の用法が「皮下注ないし筋注」と記載されれば直ちに問題解決するのであるが、現在の日本の医療行政の流れが逆に筋注限定方向に流れてきているのが残念なのである。)
医療は社会の常識から外れてはならないという原則があるが、その社会の常識がずれていた場合は無視できない。インターネットのAIは間違っていることも多いが社会の世相認識や常識を反映する目安にはなり得る。
試しに検索で<ワクチン注射 筋注・皮下注 効果・副反応の違い>と入れてみると、いわゆる有識者が言っていることと同じようなことがずらりと出てくる。当り障りのない表現になってはいるが何か変なのである。直接責任が背負いかかる医療者にはそんな認識のズレがあっては困るのである。抑々免疫原性を高めることと血流に乗って全身に行き渡ることはイコールではない。血管に針が当たる心配がないと言いながら血流豊富と言うのも間違いではないが変である。
新型コロナワクチンの初期の頃に戻ると、
新型コロナワクチン注射が世界で初めて2020年末頃に導入され、日本でも2021年4月頃より高齢者優先でワクチン注射が始められた。しかしワクチン添付文書上では筋注に限定されており更に皮下注ではダメで筋注でなけれなならないとの意見が日本国内で圧倒的に流布されて感染症専門医や日本医師会でさえもそれも強調していた。そんなことを言っても日本の高齢者施設では筋肉が萎縮していて医学的には筋注不可の入所者がかなりいると思い、高齢者優先の考え方と矛盾しているではないかと考えて、当時入所施設で実際に筋委縮程度をエコー検査で確認した。入所者約100人の約1/3が医学的には筋注不可の結果が出たのには驚いた(施設毎の差も勿論大きいが)。従来の蛋白抗原ワクチンとは違うmRNAワクチンなので不詳な点が更に多かったが、従来の50年前からの医学的常識であったはずのワクチン効果は「皮内注射>皮下注射≒筋肉注射」であるとの考え方で対応すれば筋注できなければ皮下注でも良いとも受け取れたが、あまりにも感染症専門家を含む医療界全体?が筋注と皮下注は天と地ほどに免疫効果が違うと喧伝したので、“そんなことを言っても筋肉萎縮で筋注できない高齢者がいると自分なりに周りに情報発信したが力不足で反応がなかった。ある医療専門家団体の全国指導者レベルにこの件を話題に取り上げて頂いたが”どこかに筋注できる筋肉があるのではないか“との全体意見で相手にしてくれなかったと仲介者から申し訳ないとの返事を当時頂いた。有識者たちは何んと日本の現状を知らないのである。「心ここにあらざれば見れども見えず・・」なのである。ワクチン副反応で万万が一の訴訟になっても国を巻き込めるように、最終的には官邸にメールまでして「見做し筋注」を認めてくれなければワクチン注射できない高齢者がいると断っておいて、高齢者のご家族がワクチン希望しても医学的にできないとワクチン注射を初回はお断りした。その後、世間では「見做し筋注」しているのが明らかになってきたので2回目以降は厳密に捉えることを止めて見做し筋注も高齢者個々の状況で判断して受容するようにした(世間では高齢者のワクチン実施率90%などと言っていたからである)。
(※見做し筋注とは、医学的には皮下注になって仕舞うが医療面では問題ないと公知されていて筋注と見なしてワクチン注射を行うこと。そもそも欧米人にとって皮下脂肪が厚く筋肉まで注射針が届かないことは心配するが枯れ木のように痩せ細ろえて亡くなっていく高齢者が少なからずいるという日本の今の現状認識が有識者さえ出来ていないのである。)
手技上の違いの意味するもの
a:皮内注射
抗原提示細胞(APC)のうち最も強力なものは樹状細胞でありそれは真皮内に多く、皮下や筋肉内には少ないとされている。勿論皮下でも筋注でもワクチン抗原が注射されればその部位にAPC(樹状細胞・マクロファージ・単球・リンパ球等)が遊走して集まってくる。だから局所反応が出るのである。
事実皮内・皮下・筋肉を比べた場合は圧倒的に皮内注射が免疫効果が高いとされていてそれは50年前でも今でも変わらないのは前述のとおりである。問題は皮内注射が技術的に難しく広く社会に流布出来るものではないことである。そのために現実的な方法として皮下注や筋注が選択されているのである。例えば、皮内テストでは通常前腕屈側で行われ、PK反応テストは背部皮膚で行われる(今は行われない)。部位によって真皮の厚さは異なり前腕屈側では1mmに満たない。そこに皮内テストでは0.02ml、ツ反では0.1ml注入なので余程慣れなければ皮下に入ってしまう。皮下に入るのは注入液が拡散するのですぐ分かる。正確に皮内に薬液が入れば0.02mlでは約5mm径の膨疹、0.1mlでは工夫しながらでも10mm径が目安になる。それ以上の薬液注入は場所を変えなければ無理である。それゆえ巾広い普及は無理である。但し現在でも一部は特殊器具で皮内にBCGやサル痘等一部のみで行われている。
b:皮下注射
この手技は社会実装するには最も簡単で成人だけでなく超高齢者にも簡単に出来る主義である。皮膚をつまめば簡単に筋肉と分離区別出来るので慣れなくても出来る手技である。
c:筋肉注射
皮下注と比べれば配慮すべき点が多い。これは簡単とするDrもいるが、決してそうではないと思っている。今回の新型コロナワクチンでもSARVAや橈骨神経麻痺等のリスクが実際一部で生じている。血管に当たる心配はないとする専門家が多いがゼロではない。薬液注入前に陰圧で確認する必要がないというのはCDCの意見であるが、その新型コロナワクチンでは日本医師会も学会も陰圧不要が陰圧禁止に日本では刷りかえてしまった。自分では軽い陰圧をかけて念のために確認した方が良いと思って逆流確認をしていたが、何と何十回と行った新型コロナワクチン注射うち1回だけだがスムーズな血液逆流を経験して稀で驚くとともにその意を新たにしたことがあった。肩峰下滑液包に入ればスポーツ選手には致命的な副反応SARVAが出るが滑液包は肩峰下だけでなくあらゆる筋肉の下にもあるものである。日本人では肥満で注射針が筋肉まで届かないことを心配するよりも骨に当たってしまうことに要配慮であり、痛覚神経は骨にはなく表面の骨膜にはあるのみなので骨に当たったら2-3mm引けば良いのであるが骨膜に注入したら当然副反応は強いはずである。
(抑々、陰圧をかけない方が痛みが少ないとよく引用される根拠論文 https://doi.org/10.1136/adc.2007.118695 .
を読むとこれは乳児対象の論文で乳児の様子やVAS score等で比較した所、ゆっくり刺してゆっくり陰圧をかけてゆっくり抜くよりも、さっと刺してさっと抜いた方が実用的だと言っているだけであり、他要素の方が多く、陰圧をかけること自体には言及していない)。
d:皮内注射・皮下注射・筋肉注射の投与経路の違いによる各ワクチン免疫効果・副反応の異同
筋肉注射の方が圧倒的に副反応は少ないとする意見が多いが、皮下注・筋注の異同については資料⑱のデータを見れば、副反応の違いはドングリの背比べであることが一目瞭然である。筋注の方が副反応が少ないと論文考察で述べる例が多いことも欧米に阿ねているとしか捉えられない。海外はともかく日本発論文でも皮下注は時代遅れとさえ言い切る論文さえ出て来ているのは何をか言わんやである(⑯⑰)。免疫効果の違いは使用抗原により、Adjuvant有無の違い等で大きく異なる場合もあるので個別判断を無視できないのは確かである。
資料⑲はその新型コロナワクチン注射で困惑していた頃のブログである。随分控えめに書いてあった。
5、参考資料
① 【医療コラム】ワクチンの革新的投与経路「皮内投与」の知られざる魅力 -薬剤皮内投与の積もる話 2023.12.12 https://lab-brains.as-1.co.jp/for-biz/2023/12/57207/ 。
② 接種実技 2022年度予防接種基礎講座 @国立国際医療研究センター https://www.hosp.jihs.go.jp/isc/080/FY2022/11-1.pdf 。
③ WAM NET(福祉医療機構):皮内投与ワクチン。非常に薄い真皮に投与して免疫応答をさせることにより抗原量を減らすことができる。2008年1月にヨーロッパで承認。2009年米国申請予定・・2008/04/16 https://www.wam.go.jp/gyoseiShiryou-files/documents/2008/16933/20080416_1shiryouA_2.pdf 。
④ 皮内投与による局所および全身への薬物送達に関する研究(城西大学吉田大介平成20年9月30日) https://libir.josai.ac.jp/il/user_contents/02/G0000284repository/pdf/JOS-PhDZ52.pdf 。
⑤ 無針で皮内投与の新型コロナワクチンによる発症予防効果は7割弱 インドで開発されたワクチンの第3相臨床試験の中間解析の結果 2022/04/27 https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202204/574746.html 。
⑥ 感染症予防対策に貢献する新規経皮ワクチン製剤の臨床研究 廣部祥子 大阪大学 2018 https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/69675/29918_Abstract.pdf 。
⑦ 「裸の mRNA」からなる安全な新型コロナウイルスワクチンの開発に成功 東京医科歯科大学他2024年3月28日 https://www.tmd.ac.jp/files/topics/61965_ext_04_29.pdf 。
⑧ “貼るワクチン”にマイクロニードルポンプを搭載~注射と同等以上の免疫効果を動物実験で確認~東北大学2022年9月6日 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220906_01web_vaccination.pdf 。
⑨ マイクロニードル技術による経皮ワクチンの開発Drug Delivery System 39-2,2024 https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/39/2/39_116/_pdf 。
⑩ 新規無針注入器によるDNA・蛋白質の皮内投与によるワクチン効果と遺伝子治療増強 東京医科大学2025-12-26 https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-22K12772/22K127722024jisseki/ 。
⑪ Dose sparing with intradermal injection of influenza vaccine. RT Kenney et al. N Engl J Med 2004 Nov 25;351(22):2295-2301. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15525714/ 。
<インフルエンザワクチンの皮内注と筋注を比較している。免疫効果は少量抗原の皮内注と通常量抗原の筋注とでほぼ同じなので不足ワクチン量の有効活用ができるとしている>
⑫ Immunologic reactions following the intradermal inoculation of influenza A and B vaccine TH Weller et al, Proc Soc Exp Biol Med 1948 Jan;67(1):96-101 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18902305/ 。
<⑪の論文に対して50年前に既に報告しているとコメント( https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM200503103521019 )を入れて示したのがこの50年前の論文である。皮内注・皮下注の比較データ等を提示している。>
⑬ 新型インフルエンザワクチン「国内産・輸入ワクチンの有効性」(厚労省2010年2月10日版) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/inful_100210a.pdf 。
<ここでは新型インフルエンザワクチン(2009年に発生したpdm09株)について説明している。この時は日本国内でもAdjuvant含有ワクチンも検討されたが上市されたのは非含有ワクチンだった。検討段階では皮下注・筋注の比較も行っている資料があるが副反応についての有意差は出ていない。毎年行われる国産の季節性インフルエンザワクチンはAdjuvant非含有である。>
⑭ 日本呼吸器学会Q&A:Q20. ワクチンは筋肉注射でないと意味がないのでしょうか。・・ https://www.jrs.or.jp/covid19/faq/vaccine/20210316104835.html 。
⑮ 新型コロナワクチンはなぜ筋肉注射なのか?紙谷聡 小児感染症専門医、ワクチン学研究者2021/2/21 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4fd0ad9a52f40ee6df22ebeb85177df4b271d9f5 。
⑯ Intramuscular vs. Subcutaneous: Rethinking Influenza Vaccination Strategy in Japan. Y Kaneda et al, JMA J 2023 Dec 11;7(1):111–113. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10834209/ 。
⑰ Subcutaneous vaccine administration – an outmoded practice. IF Cook, Hum Vaccin Immunother. 2020 Sep 29;17(5):1329–1341. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8086591/ 。
<米国では用法が筋注なのでそれをうっかり皮下注してしまった集団事例があり報告対象になり、CDCの見解は副反応・免疫効果共に問題はなかったとしているが(MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2006 Sep 22;55(37):1016-7 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16988640/ )、この⑰の論文はそのうっかり事例を指してだから全部用法を筋注にすれば間違わないのだと言い張り更に飛躍して皮下注は時代遅れと表現している。こんな論調は殆どナラティブなものである。見方によっては筋注限定にするとこのようなとんでも発言も出てくるし、日本も鵜呑みにする者が出てくる。⑮⑯⑰いずれもCOVID-19発生後の論文であるが統計的な僅かの差を以てワクチン皮下注を否定している。筋注できない人への視野がないのである。>
⑱ Immunogenicity of an inactivated adjuvanted whole-virion influenza A (H5N1, NIBRG-14) vaccine administered by intramuscular or subcutaneous injection. D Ikeno et al. Microbiol Immunol 2010; 54: 81–88. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/j.1348-0421.2009.00191.x 。
<2009年に新型インフルエンザH1N1pdm09株が新規流行した時に日本で上市されたのはAdjuvant非含有のワクチン(⑬)であったが、治験段階では致死率の極めて高い新型鳥インフルエンザH5N1ワクチンのphase Ⅰ治験も行っていた。Adjuvant含有のH5N1ワクチンであり日本で作成し治験して結果も報告されていた。そのデータがこの⑱で報告されている。日本人の若い健常者の局所疼痛頻度は(筋注35%、皮下注37%)、局所発赤(筋注25%、皮下注67%)、局所腫脹(筋注7%、皮下注23%)、局所硬結(筋注2%、皮下注3%)、全身症状発熱(筋注8%、皮下注8%)、全身倦怠(筋注20%、皮下注30%)、頭痛(筋注18%、皮下注17%)、である。皮下注・筋注の副反応の違いが大同小異であることが分る。全身症状も両者で変わらない。腫脹や発赤が皮下注の方が多いのは、筋注か皮下注の違いなのか深さの違いなのか、の理由については不詳である。免疫原性については確かに筋注優位になっているが人によるバラツキが大きい。>
⑲ ワクチン注射は皮下注か筋注か、で気になったのでちょっと一言 2020年11月11日 https://ku-wab.asablo.jp/blog/2020/11/11/9315455 。
<Covid-19ワクチン初期の頃の暗中模索の中で、過去に言及していた⑱についてのブログである。>
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