アメリカ民主主義、タイトロープ、せん妄、など2021年11月04日

2021/11/4 アサブロ 
     アメリカ民主主義、タイトロープ、せん妄、など、

下記の記事は刺激的だ。今のアメリカの状況は民主主義も危ういことを如実に示している。自由民主主義もタイトロープだ。
「朝日新聞デジタル 「反トランプ派、追い落とし 弾劾賛成の共和議員標的「あと8人だ」 米中間選挙まで1年」2021年11月4日 https://www.asahi.com/articles/DA3S15100379.html?iref=digest_first 」
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 タイトロープ(綱渡り)と言えば子供の頃、熱ではない何かに怯えて、「地球から落っこちるーーツ」と(地球と月を結ぶロープの上にいるのをはっきり覚えている)気が狂ったように取り乱したことがある。親父に取押えられて数秒間おとなしくなるも再び騒ぎ出すので親父に抱きしめられて「コラーッ」と大声で一喝され30秒~1分位は我に返っておとなしくなるも、再度興奮し暴れ出してしまう。間もなく代わって母親に抱きしめられたら不安がスーッと無くなっておとなしくなったのを覚えている、母親は強い。これは、今では「せん妄」の一種だったと思っている。
 要するに強い刺激ではハッと我に返るが再び不穏興奮のサイクルに入ってしまう。夢と現実の狭間で行ったり来たりするイメージである。熱にうなされるのに似ている。ただ不思議なことに傍目には気が狂ったように見えても自分ではもう一人の自分が一部始終冷静に自分を見つめているようにはっきり覚えている。これは、半世紀以上たった今でもはっきり覚えている。鮮やかさではレビー小体型認知症の幻視に似ているような気がする。”私には見えないのですがどう見えますか”と聞くと詳しく説明してくれる。

 言葉だけでは分かりにくい「せん妄」の世界、一般臨床の中でも高齢者は尿閉や胃潰瘍による辛さを表現できずに「せん妄」が症状として前面に出てくることは決して稀ではない。しかし、「せん妄」は専門家と言われる精神科の医師でも意外に理解できていない場合もあるようだと、乳腺外科医裁判の検察側証人の井原裕医師(独協医大教授)の考えを見ていて、最近思う。( 高裁判決は専門家証言の「つまみ食い」-水沼直樹・乳腺外科医裁判弁護団に聞く◆Vol.1 科学鑑定を議論せず「極めて問題がある進め方」 m3.com編集部 医療維新 シリーズ 乳腺外科医準強制わいせつ逮捕・起訴事件 インタビュー 2020年9月19日https://www.m3.com/news/iryoishin/822094 )、
( 2006年発生の乳腺外科医わいせつ事件の逆転有罪について 2021年05月16日 https://ku-wab.asablo.jp/blog/2021/05/16/9377984 )、どちらの証拠を採用するかは裁判官の胸先三寸に依るようなのでこれもまた恐ろしい話である。