medical-tribune、山田悟氏の 「ケトン体は味方だった」を読んで。2021年04月15日

ネット上のmedical-tribune、山田悟氏の
「ケトン体は味方だった!(危険な物質ではなく臓器保護物質 )2021年04月13日」
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2021/0413536008/index.html?_login=1#_login を読んでの感想:

 この方は世界の関係する論文を俯瞰していて纏めてくれるので大変参考になる。説明の仕方も科学的で主観・客観の区別がしっかりしていて、分かり易い。上記の記事について、成程と思ったので若干考えてみた。

 確かに食事としての中鎖脂肪酸の効能も分かってきているし、かつては脳はブドウ糖しか利用できないと言われていたものがケトンも利用されている事が分かってきてその効能も疲れにくいなどブドウ糖より大きいことも言われてきている。
 そして糖質制限食は今では有効であることがコンセンサスを得ていて、当たり前に受け入れられてきている。極端な糖質制限食についてはなお問題点もある事が指摘されているが、この論文中の著者の「思い」は分かり易い。

 50年以上前の学生時代に沖ヨガ道場で修行したことがあるがそこではヨガでてんかん発作が出なくなったという若者もいた。
 今、ケトン産生食が軽度認知障害(MCI)やパーキンソン病やアルツハイマー病にも効果が期待されているというのには驚いた。盲信はしたくないが、でもそうかもしれないとも思う。
 沖ヨガ道場では、当時は玄米食1日2食或いは断食の仕方の実践もあって、マクロビオテックと言っていた。
 当時は実践で分かったことでも理論が追い付かず、道場でもとにかく屁理屈を言うよりもやって見ろというのが沖正弘氏の指導であった。
 氷の張った川に30秒~1分程身を沈めて出てくると、凍るような真冬の屋外でもぽかぽかと全身が温かくなるあの感覚はやって見なければ決して理解できない。今思えば若さゆえの自律神経の効能であるが、74歳の今ではとてもやる気にはなれない。

 どう生きるべきかと悩み多かった高校時代にヨガ・催眠術・少林寺拳法についての本を町の本屋で帰りに立ち読みをしていて店員に胡散臭そうにハタキを周りでバタバタされたことを思い出す。この3つは高校から大学まで心に残っていた。催眠術は高校時代から東京まで何回か通った。少林寺拳法も四国の多度津まで宗道臣に会いに行ったが合わせてもらえず、2-3週間その本部道場に入門させてもらったこともある。ヨガは昭和43-4年頃に静岡三島の沖ヨガ道場にやはり2-3週間入門させてもらったこともある。インドに行きたいと言ったら行っても意味はないので俺の弟子になれと沖正弘氏に言われたこともある。それでもその後インドにも行った。丁度印パ戦争の頃だった。アグラのインド救ライセンターにも宮崎博士に会えるかと思って行ったが会えなかった。最も行きたかった沖氏も修行したというスリナガルのヨガ道場には行けなかった。現地の人たちは日本からの学生だと聞くと得てして親切ではあったが、今では良く生きてこられたとも思っている。


2021/4/21 下記追加

 令和3年4/21(水) 午後8:15-午後8:41 放送のNHKテレビ、サンドのお風呂いただきます「EXILEメンディー泣き虫からスターへ 母の愛情」、を見ていて思った。
 氷風呂の場面。脚しか氷風呂に浸かっていないので、”それ、我慢して肩まで浸かれー、そうすれば思いもよらない効能を実感できるー、がんばれー”っと。1分位我慢して肩まで浸かっていれば本人にしか味わえない別世界を体験できたのにー、と残念だった。しかしクールダウンという意味ではこれで良いのかもしれない。3000kcalを一気に消費するというのだから、そうかもしれない。そういえば、オリンピックで入賞する選手は1日8000kcalを消費しないと、換言すればそれだけ摂取できない選手は入賞できない、と聞いたことがある。栄養学的にみるとそうなのだという。過酷なデータであり、一般には想像できない。逆に被介護高齢者で寝たきり状態になると、1日600kcalでも太ってくる方もいる(厳密には脂肪が増える)。これも両極端の別世界であり、経験してみなければ想像だに出来ないそれぞれの世界である。ここに同じ知識でも単なる知識と経験に裏打ちされた知識の違いがある。
 それにしてもEXILEなんて興味も全くなかったのがこのような番組を見るとこんなに苦労してきたのにこんなに明るくいられるなんて、と途端に尊敬に変わってしまう。
自分の若い頃はこれほど人間できていなかった。