増粘多糖類の種類・用途について2019年03月20日

増粘多糖類の種類
R.1.8.27.訂正。
食品添加物は数えきれないほどある。何を以て自然食品と言えば良いのかさえ判らない。
https://www.ffcr.or.jp/tenka/list/post-11.html#list_16
増粘多糖類(=増粘安定剤):
食感・トロミ剤・増粘剤・甘味料・ゲル化剤・安定(=結着)剤・保湿剤・糊剤などに利用する。 殆どが水溶性食物繊維でもある。
同じでんぷんでも使う原料の違いや原料が同じでも分解酵素の違いによって性質が様々に異なるようだがその詳細ははっきりしない。米は冷えただけで一部難消化性に変化する。 学会等が標準化して分類して欲しいが企業の特許で商売をしているためか不詳。取り敢えず自分用に整理。
性質の違いx組み合わせによる多様性の倍増:つなぎ(安定剤=結着剤)、糊、粘り、とろみ、ゲル化、食感、のどごし、のど残留感・べたつき・のどのまとまりやすさ・のどの呑み込み易さ・食道通過し易さ、等。 用途:誤嚥防止トロミ用、人工イクラ用、食品食感改善用、糊用、など様々。
※ 殆どが水溶性食物繊維で善玉菌の栄養物質として健康食品として多用されている。 乳酸菌(Lactobacillus)は生菌のまま大腸に届くのは0.1%以下、ビフィズス菌(Bifidobacterium)も含めても1%以下。要するに食べても大腸に定着するわけではなくて(マウス・ニワトリ・ブタには定着するがヒトには定着しない)、単なる通過菌である。弁中の菌遺伝子を測定しても余り意味がない。食道・胃に定着すると食道癌・胃癌が増える。大腸粘膜での検査では・・
※ IBS患者へ低FODMAP食を推奨している方(宇野良治氏)によればトレハラーゼ欠損症の患者さんが10人に1人いるので気を付けるべきだとのこと。低FODMAP食はIBSの患者の7割に効き時に著効、3割は効かない。
※ 乳酸菌・ビフィズス菌は生菌でも死菌でも効果は同じで腸内環境を整えて免疫力調整に好影響を与えているので、「腸内環境を整える食品」=プロバイオティクスとプレバイオティクスという概念から⇒バイオジェニックスへと概念を変えるべき時代になったという(光岡知足:善玉菌」「悪玉菌」の名づけ親。生菌でないのでこの概念も変更を要する?ともいう。)
※ ピロリ除菌療法をしても胃癌患者数は低下してこない。食道癌は増えてきている。除菌後PPIを逆流性食道炎に継続していると胃癌リスクは2.5倍に上昇。胃潰瘍は収まっても小腸潰瘍は増加しSIBOにも悪影響を及ぼす(doi:10.1053/j.gastro.2011.06.075 )。日本は既に積極的除菌に走り出してしまったが積極的にピロリ除菌療法をする方がよいのかどうかの結論はまだ出ていない。

http://www.mac.or.jp/technical/nutrition/index04.htm 
(一財)食品分析開発センターSUNATEC
表1.食物繊維のエネルギー(熱量)換算係数

表2.発酵分解率からのエネルギー(熱量)換算

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